大衆店よりもキャバクラの高級店でよく使われている給料システムの「給率制」。
関西方面では分配率制とも呼ばれていますね。
数字で成績が分かるので、お店に貢献しているのか、給料泥棒なのかが一目瞭然です。
お給料を維持、アップさせるには売上を上げる必要性がある為、初心者ではなくキャリアを積んだキャバ嬢向けの給料システムだと言えるでしょう。
派手に売り上げているキャバ嬢を見ていると、すごく華やかでいとも簡単そうにシャンパンやワイン、ブランデーなどを開けているように見えます。
しかし、そのような優秀なキャバ嬢達も日々コツコツと努力を積み重ねた結果なのです。
今回は、キャリアを積んだキャバ嬢向けの給率制について詳しく解説して参ります。
2300店舗以上の契約店から、あなたにぴったりのお仕事をご提案!
厚生労働大臣からの許可を得ているスカウト(職業紹介会社)の担当者が対面にて面談を行います。
- 求人には詳細が載っていない
- 未経験で仕事探しが不安
- 自分に合ったお店を知りたい
- 合否が不安
- 面接前にお店の詳細を知りたい
- 条件の交渉をしてほしい
- 高級店にチャレンジしたい
- 日払い額の多いお店を知りたい
相談料や紹介料などは一切かかりません。
キャバクラやクラブ、ラウンジなどのお仕事を探している方は、お気軽にご相談くださいませ。
キャバクラの給率制とは?
給率制とはどのような給料システムでしょうか?
お給料と売上の割合を基にして時給を計算する給料システムです。
給率制の給料システムがどのようなお店で導入されているかと言いますといわゆる高級店です。
東京で言えば歌舞伎町や六本木、大阪でしたら北新地の一部のお店で使われており、高級店がひしめく地域であることが分かります。
給率制は、お給料と売上の割合を数値化したものですが、分かりにくいと思いますので詳しく説明して参ります。
給率制の説明は、以下の見出しに沿って解説していきます。
それでは見ていきましょう。
給率の計算方法
給率の計算式は以下の通りです。
給率が100%だとお給料と売上が同じで、100%よりも数字が大きければ売上よりもお給料が多く、100%よりも数字が小さければ売上よりもお給料が少ない状況を表します。
簡単に言いますと、100%よりも数字が大きければ赤字キャバ嬢、数字が小さければ黒字キャバ嬢という事です。
売上小計で計算する
給率の算出で使用する売上は、税金やサービス料を引いた売上小計というものを基準に計算します。
売上小計=売上の総額-(サービス料+TAX)
お客様が支払った総額ではありませんので注意が必要です。
お客様が支払った総額「総売り」と「小計」の違いについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
給率計算の例
数字を用いた方が分かりやすいと思いますので、具体的なお給料や売上小計の例を挙げて説明いたします。
給率計算の例①
お給料が100万円で売上小計が50万円と仮定した場合
お給料100万円÷売上小計50万円×100=給率200%
こちらのケースですと給率が200%となり、お店は大赤字となります。
給率計算の例②
お給料が100万円で売上小計が100万円と仮定した場合
お給料100万円÷売上小計100万円×100=給率100%
こちらのケースですと給率が100%となり、お給料と売上が同じです。
実際は経費がかかるのでお店としては赤字となります。
給率計算の例③
お給料が100万円で売上小計が130万円と仮定した場合
お給料100万円÷売上小計130万円×100=給率77%
こちらのケースですと給率が77%となり、売上の方がお給料より大きくなります。
給率計算の例④
お給料が100万円で売上小計が200万円と仮定した場合
お給料100万円÷売上小計200万円×100=給率50%
こちらのケースですと給率が50%となり、お店は黒字となります。
給率は何パーセントでお給料アップ?
給率が何パーセントであれば給料が上がるのか?
気になる方も多いと思いますが、店舗によって様々なのが実情です。
給率が80%を下回ったら時給などが上がるお店もあれば、50%を下回ったら上がるというお店もあります。
逆に80%以上はお給料ダウンになるお店が多いです。
給率が100%より下回っている場合、お店側は儲けているから給料が下がるのはおかしい!
そのように思われる方も多いかもしれません。
お店の主な経費は以下の通りです。
- 酒代原価
- 家賃
- ボーイ人件費
- 送迎
- 客引きや案内所
- 広告費
- 備品代
- 光熱費代
- 食材費
意外と多いと思いませんか?
この事から給率が100%くらいだとお店的にはきついだろうと分かっていただけると思います。
給率の給料システムの例
給率は、時給で支払うお店もあれば売上小計に対して何%支払うというお店もあります。
今回は、時給+売上小計で支払うシステムをご紹介します。
給率 | 時給 | 小計 |
---|---|---|
70~99% | 変化なし | 変化なし |
60~69% | 5%up | 5%バック |
50~59% | 5%up | 10%バック |
40~49% | 10%up | 15%バック |
30~39% | 10%up | 20%バック |
20~29% | 15%up | 25%バック |
0~19% | 15%up | 30%バック |
例えばですが、時給6000円で20日5時間働いて売上小計が100万円だったとします。
この条件で計算した場合のお給料は以下となります。
6000円×20日×5時間=60万円
このお給料60万円を給率で見てみると以下の通りです。
60万円÷100万円×100=給率60%
給率60%を上の表で見ると時給5%up、小計5%バックとなります。
給率制のメリット
給率制のメリットはどのような所でしょうか?
いくつかありますのでご説明しますね!
給率制の主なメリットは以下の通りです。
早速見ていきましょう。
大きな金額を稼げる可能性がある
給率制では、売上が直接的にお給料に反映されるため大きな金額を稼げる可能性があります。
特に高級店で導入されているお店が多いので、このシステムとの相性が良ければ、高級店で通用する要素のうちの一つとなります。
自分の実力がわかりやすい
給率制では、給料と売上の割合が数値化される為、自分の時給に対してどのくらいの実力があるか分かります。
指名本数スライド制やポイントスライド制だと、時給は上がったけれど給率が80%や100%以上で、実は悪かったなんてこともあります。
指名本数スライド制やポイントスライド制について調べたい方は下からお調べください。
給率制のデメリット
給率制のデメリットはありますでしょうか?
給率制のデメリットもやはりあります。
給率制はシビアな給料システムとなりますので、どうしても合わないキャバ嬢の方もいらっしゃいます。
主なデメリットは以下の通りです。
1つずつ見ていきましょう。
お給料がほとんどなくなることもある
給率制では、売上を上げればお給料も飛躍的に増えますが、売上がないとその逆の現象が起きてしまいます。
中にはキャバクラで働く意味がないような時給になってしまう方もいます。
キャバ嬢同士の仲が悪いことも
大きな売上を競い合う給料システムのお店では、キャバ嬢同士の仲が悪い事も多いです。
その理由ですが、給率制のお店では真剣にお仕事に取り組んでいるキャバ嬢が多いからです。
全てのお店がそうだとは言いませんが、仲が悪い割合は高いと言われています。
まとめ
今回は給率制に関して解説しました。
どのキャバクラの給料システムにも言える事ですが、メリットとデメリットがあります。
抱えているお客様や自身の営業方法などから、相性に合う給料システムを考える事で、お店から頂けるお給料が変わります。
面接前にお店の給料情報などが知りたい方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。