キャバクラで初めて働いた時、お給料から引かれる雑費(引かれもの)の金額の大きさに驚いた方も少なくないかと思います。
キャバクラの給料計算方法は、簡単に書き表すと下記の通りです。
時給とバックは、お給料が増える項目で、今回のテーマの「雑費」はお給料が減る項目となります。
実際の店舗が採用している雑費のシステムを掲載しますので参考にしてください。
エリア | 時給 | 厚生費 | 源泉徴収税 | 送迎代 | ヘアメイク代 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
A店 | 新宿 | 5000円〜12000円 | 1000円 | 10.21% | 1000円~2000円 | 0円 | 月2500円 |
B店 | 新宿 | 3000円〜6000円 | 2500円 | 5000円控除後10% | 500円~3000円 | 1000円 | なし |
C店 | 渋谷 | 3000円〜7000円 | 3000円 | 10.21% | 0円 | 0円 | なし |
D店 | 六本木 | 3000円〜6000円 | 1000円 | 10.21% | 1000円~ | ヘアメイクなし | なし |
E店 | 錦糸町 | 6000円〜10000円 | 2500円 | 10.21% | 0円〜2000円 | 0円 | レンタルドレス1000円 |
F店 | 五反田 | 4000円〜6000円 | 1000円 | 15% | 1000円~ | 0円 | なし |
G店 | ミナミ | 2000円 〜 | なし | 10% | 500円~1000円 | 店外で自己負担 | なし |
H店 | ミナミ | 4500円 〜 12000円 | 500円 | 10% | 500円~2000円 | 1000円 | なし |
I店 | 北新地 | 4000円~ | 1000円 | 10% | 500円 | 1000円 | 名刺100枚2000円 |
J店 | 北新地 | 5000円〜6000円 | 1000円 | 10% | 500円~1500円 | 500円 | レンタルドレス1000円 |
バックについて調べたい方は、下の記事でお調べください!
「雑費」と一括りにしてしまうと、引かれる金額が少なそうに感じてしまうかも入れませんが、「雑費」には複数の種類があり思ったよりも大きな金額を天引きされることもあります。
何よりもネックなのが、天引きされる金額はお店によって全く異なる所です。
今回は、キャバクラのお給料に大きく関わる「雑費」について解説して参りたいと思います。
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キャバクラの雑費(引かれもの)の種類と相場
キャバクラは高時給だけどお給料から色々引かれると聞きました。
引かれる物が複数あって知らないと損した気分になりますね。
未経験の方が、キャバクラの求人で時給5000円以上という掲載を見て入店したら、本当にびっくりすると思います。
求人で時給が5000円以上となっている場合、多くの場合の最低時給が3000円前後に設定されていることが多いのです。
また、雑費に関しては求人にほとんど何も書かれていないのが現状となります。
仮に時給が3000円だった場合、そこから雑費などの引かれものがあるので、手取り額は非常に少なくなります。
求人で時給が5000円と掲載されていても、雑費の高いお店だと実際にもらえる金額は、半分程度になってしまう事もあるでしょう。
そのようにならない為にも、どのような雑費が引かれるのかを解説いたします。
キャバクラで主に導入されている雑費はこちらです。
1つずつ解説していきます。
厚生費
厚生費は、ほとんどのお店で採用されている雑費です。
厚生費の相場ですが、1回の出勤で500円~2000円程または、パーセンテージですと10%くらいお給料から引かれます。
お給料から引かれている厚生費ですが、実は使い道が決まっていません。
グラスや水道代に使っても大丈夫ですし、お店のみんなでの飲み会や社員旅行の費用として使っても問題ありません。
悪く言ってしまえば、何にでも使えるので都合の良い項目だとも言えます。
実際にはこのようなケースもあります。
時給やバック率が良いなって思っても厚生費が非常に高額で、手取りは普通もしくは少なかったという事もあります。
源泉徴収税
キャバクラでは「源泉」や「源泉徴収」と略して使われている事も多いですが、源泉徴収税という税金の事です。
源泉徴収税は、キャバ嬢のお給料からお店が天引きして、お店が税金を納めるという制度で、お店が必ず行わなければなりません。
源泉徴収の相場ですが、お店が徴収する金額はお給料の10%が相場となります。
実際には、お店が納めなければいけない金額とずれている事も多いですね。
源泉徴収税の計算方法
キャバ嬢に支払う給料を源泉徴収する所得税と復興特別所得税の額は、給料の額から同じキャバ嬢に対し1回に支払われる金額について、5千円にその給料の「計算期間の日数」を乗じて計算した金額を差し引いた残額に10.21%の税率を乗じて算出します。
言葉だと少し難しいですね。
下の計算式でしたらもう少し分かりやすいかと思います。
この「計算期間の日数」とは、「営業日数」や「出勤日数」ではなく、「月初めから月末まで」の事です。
例えば、3月に勤務したとすると1日から31日までありますので計算期間の日数は31となります。
源泉徴収税の具体的な計算方法の例
キャバ嬢が3月1日から3月31日(31日間)営業日数25日間、出勤日数、3月分の給料75万円の場合
(75万円 – 15万5千円)× 10.21% = 60749円
計算期間の日数は、営業日でも出勤日数でもありませんので、31日となります。
15万5千円 = 5千円 × 31日
この場合、正確な源泉徴収の所得税と復興特別所得税の額は60749円になります。
源泉徴収税は返ってくる?
確定申告をすればお金が返ってくる可能性があります。
ただし、収入によっては返ってくるお金よりも所得税や住民税の支払いの方が増えるケースもあります。
現状、確定申告をしているキャバ嬢の方たちは少ないですが、年間の所得が20万円を超える場合は確定申告が必要となります。
送迎代
営業終了後、もしくは終電がなくなった深夜に自宅まで安全に送り届けてくれる費用です。
送り代の相場は、500円~3000円で設定しているお店が多いですが、お店によって同じ場所でも送り代が大きく違う事があります。
面接などで自分の住んでいるエリアは送りが出るのか?送りがOKであれば、いくらで送ってもらえるか?
と、いうことを確認することが重要です。
送迎について詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
ヘアメイク代
名称の通りですがヘアメイクをするとお給料からヘアメイク代が引かれます。
ヘアメ代は1回500円~1500円が相場で、自分で美容院に行かれるよりも安い金額に設定されている事が多いです。
お店に専属のスタイルリストさんがいる場合もあれば、提携のサロンでヘアメイクをしてもらうお店もあります。
レンタル衣装代
ドレスや衣装を持っていない新人さんや、何か理由があって持って来られなかった時にお店が貸してくれるのがレンタルドレス代です。
レンタル衣装代の相場は、500円~1000円ですが最近は無料貸し出しのお店も増えてきています。
ドレスなどの衣装は、ほとんどのお店で貸し出してくれるので、ドレスがなくても問題なく体験入店が可能です。
レンタル衣装ではなく自分のドレスが欲しい方は、こちらの記事を参考にして下さい。
キャバクラの雑費(引かれもの)の具体的な例
キャバクラで働くと、どのくらいお給料から雑費が引かれるのでしょうか?
具体的な例を挙げて説明させていただきますね。
下の表は、「雑費が少ないA店」と「雑費が多いB店」の雑費の比較になります。
時給と源泉徴収税は同じ金額に設定していますが、厚生費と送り代、ヘアメイク代をB店の方を高く設定しているだけで1日の収入が3500円変わっています。
月に20日出勤すると仮定すると
3500円×20日=70000円
月に7万円の収入の差が生まれてしまいます。
雑費が少ないA店 | 雑費が多いB店 | |
---|---|---|
時給5000円×6時間 | 30000円 | 30000円 |
厚生費 | -500円 | -2000円 |
源泉徴収税 | -3000円 | -3000円 |
送り代 | -500円 | -2000円 |
ヘアメイク代 | -500円 | -1000円 |
合計 | 25500円 | 22000円 |
面接時に気をつけて聞いていないと、聞き流してしまいそうな雑費ですが、お給料に非常に大きく関係しており、入店した後にもらえるお給料の金額が意外と少ないと、気がつく恐れもあります。
キャバクラの雑費(引かれもの)の注意点
雑費に関して何か気をつける事はありませんか?
雑費が複雑なのでお店のミスもあります。
お給料を貰い、少し浮かれながらお金を数えているとお給料が少ないんじゃないかな?
そのように思う事もあるようです。
ただ、給与形態が複雑なキャバクラなので、計算が合っているのか間違っているのかが分からない事もあります。
引かれる金額が間違っている時がある
人が関わっている事なので、どうしても人為的なミスが起こり、引かれる金額が間違っている事もあります。
お給料の計算は、時給に加えてバックや雑費関係の複数の煩雑な計算となるのが理由です。
どこのお店もピンハネはしていないと思いますが・・・
ピンハネをしていない事を祈ります。
毎日の収入を記録して明細は必ずもらう
お給料が違っているかも?
お店がお給料の計算が間違っているのではないか?
と思疑心暗鬼になりストレスも溜まります。
そうすれば、お店にも日々の売上や出勤時間が残っているので、正しいお給料を請求することができます。
毎日の収入を記録して、明細は必ずもらう事を徹底しましょう!
まとめ
今回はキャバクラの雑費(引かれもの)について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
キャバクラは時給に目が行ってしまいがちですが、雑費もお店選びに重要な要素のうちの一つです。
そのため、雑費が高すぎるお店で働いてしまうと、同じ時給でも貰えるお給料が少なくなってしまいます。
ただ、面接前にお店の雑費などをすべて聞くことは難しいかと思います。
そこでキャバワークを使って頂ければ、面接前に時給やバック、雑費などのシステムが面接前に分かりますので是非ご利用くださいませ。